子ども歯の検診と治療

 当院は、虫歯ゼロを目指す子供の歯医者です。虫歯ゼロは、パパママからの一生物のプレゼントになるでしょう。

子どもたち

0歳〜3歳児向けの診療室

3歳児向けの診療室

当院2階を0歳〜3歳児向けの診療室にリニューアルしました。壁紙はディズニーのお城とティンカーベル。
歯医者さんの診療台を見ることなく、もちろん座ることもなく、ママやパパの膝の上で診察が受けられます。

三軒茶屋歯科がお子様に選ばれる理由

虫歯予防のイメージ

虫歯予防が得意

女性スタッフが多く、院長を始め、子供がいるスタッフもいます。
毎日、自宅でも子供と向き合っているので理想と現実のギャップがあるのも重々承知しております。徹底した虫歯予防から、ちょっとした手抜きケアまでお話しできます。

歯を磨くイメージ

多くの子どもたちが楽しんで通っている

初めから難しいことはしませんのでご安心ください。まずは歯医者さんになれるところから始まります。少しずつステップアップしていくことで、自信が持てる仕組みを作っています。
歯医者さんは、歯磨きをする楽しい場所と思ってもらえるようスタッフ一同頑張っております。

歯ならび育児の本のカバー

歯ならびの相談もできる

院長は、子供の歯並びに関する本も出版しています。良い歯並びになるために小さい時からできることや歯並びと健康の関係などについて書かれています。
虫歯ゼロできれいな歯並びを一緒に目指しましょう。

三軒茶屋歯科でできること

  1. フッ素塗布のイメージ

    フッ素塗布

  2. 年齢別の虫歯予防のイメージ

    年齢別の虫歯予防

  3. 歯磨きレッスンのイメージ

    歯磨きレッスン

  4. 歯並び矯正のイメージ

    歯並び矯正

  5. 虫歯治療のイメージ

    虫歯治療

フッ素塗布

 むし歯予防のためには、フッ素塗布が有効です。
 フッ素は歯を強くしてくれます。成人の方にもお子さんにもフッ素は有効です。特に生えたての歯は弱く、軟らかく、虫歯になりやすい状態です。そのため、フッ素塗布を行って、歯を強化することが虫歯予防に効果的です。
 乳歯は虫歯になってしまうと、治療が大変です。また、乳歯は詰め物が接着しにくいため、再び虫歯になってしまうリスクが高いのです。何度も治療をしていると、詰め物のサイズはどんどん大きくなり、残っている歯の量は少なくなってしまいます。

当院で、世田谷区のフッ素塗布券が使用できます。

 世田谷区にお住まいのお子さんには、乳歯列完成後の3~4歳と永久歯の生え変わり始める5~6歳の時期にフッ素塗布券が届きます。フッ素塗布券は世田谷区認定の歯科検診等実施医療機関にて使用可能です。妊婦検診・産前産後検診も当院で受診可能です。

フッ素の働き

 フッ素は主に3つの働きがあります。
フッ素は歯を溶けにくくし、溶けたら修復し、虫歯菌の活動も弱める優れものです。

フッ素の働き

1.歯質強化
2.再石灰化
3.抗菌作用

フッ素の働きのイメージ

 虫歯菌は磨き残しを食べて、歯を溶かす酸という液を出します。フッ素は、さまざまな効果で虫歯菌が出す酸に対抗します。
1.歯質強化 歯の表面を覆っているエナメル質を強くし、むし歯への抵抗力を高めます。
2.再石灰化 虫歯菌が出す酸により溶けて出した、歯のカルシウムなどを補い、修復してくれます。
3.抗菌作用 虫歯菌の働きを弱め、歯が溶ける酸を作るのを阻害します。

特に、生えたての歯に効果的

 乳歯も永久歯も生えたばかりの頃は、とても軟らかく、虫歯になりやすい状態です。その時期にしっかりとフッ素を塗り込むことで、歯を虫歯から守りましょう。

フッ素は歯医者さんで定期的に、そして、おうちで低濃度のものを毎日塗りましょう。

 海外では虫歯予防の目的で、水道水にフッ素が含まれている国もあります。日本では、今現在フッ素は含まれていませんので、自分たちで歯にフッ素を取り込む必要があります。
 歯医者さんで塗るフッ素は、市販では売っていない高濃度のフッ素です。これは、歯の表面でフッ素の結晶を作ります。そして、歯がフッ素を必要としたときに作用します。いわゆる、フッ素の貯金のような感じです。
 自宅で塗るフッ素は、低濃度ですので毎日摂取する必要があります。歯の質を強化したり、虫歯になりかけた歯を修復したりしてくれます。よって、歯医者さんでも自宅でもフッ素塗布をすることで、より高い虫歯予防効果が期待できるのです。

お子さんだけでなく、大人もフッ素を塗りましょう。

 フッ素は大人の歯にも有効です。
 特に、歯茎が下がってきてしまったところ。そこは元々歯ぐきに覆われていた部分なので、虫歯になりやすい場所です。歯と歯ぐきの境目の部分が虫歯になってしまわないよう、大人の方もフッ素を塗ると、虫歯予防に効果的です。

フッ素の取りすぎは大丈夫?

 日本で販売されているフッ素は、フッ素濃度が1000ppm程度です。
 もしもお子さんが、歯磨き粉1本を一気飲みしてしまってもフッ素中毒には至らない量です。もしも大量に飲み込んでしまって心配な場合は、フッ素と結合する牛乳を飲みましょう。

年齢に合わせた予防システム

 お子さんの年齢によって、知っていて欲しいポイントがあります。ここでは書ききれませんが、特に重要なポイントをお伝えしていきます。お子さんの成長に応じて、お伝えできる内容は異なりますので、検診にいらっしゃってください。

0~3歳児に実践してほしい。重要な4つのポイント!

 「いつから歯医者さんに行ったらいいの?」とよく質問を受けます。そんな時当院では、「歯が生えたら、できるだけ早くにいらっしゃってください!」とお返事しています。
 お子さんの虫歯ゼロを目指して一緒に頑張りましょう。

0~3歳の子どもたち
0~3歳

歯が生える前は歯ぐき磨き

 歯が生えてからいきなり触ると嫌がってしまうことがあります。指でお口の中を触って、赤ちゃんに慣れてもらいましょう。
・手はしっかりと洗いましょう
・素手が気になる場合はガーゼで指を包んでもいいと思います

生えたての乳歯は虫歯になりやすい

・フッ素のジェル(500ppmくらい)を使って歯を磨きましょう。
 当院で使用しているフッ素ジェルは歯科専売のバナナ味。甘いバナナ味は、子どもが大好きな味です。

嫌がっても諦めないで

 ほとんどの赤ちゃんは歯磨きを嫌がります。だからと言って、虫歯を治療するのは、もっと大変です。根気強く、毎日やっていればいつかは慣れてくれる日が来るはずです。泣いても、パパママのことを嫌いになったりすることはありませんので頑張りましょう。院長の子供も、1歳半になってからあまり嫌がらなくなりました。

パパママや一緒に住んでいる家族のお口の中も綺麗にしておきましょう。

 虫歯菌や歯周病菌は、一緒に食事をしていると感染します。良い菌も悪い菌も共有します。家族みんなが虫歯予防をすることで、お子さんの虫歯リスクが減少するのです。
 家族みんなで、定期検診を受けて、予防に勤めましょう。

 他にもお伝えしたいことがいっぱいあります。ぜひお早めに来院ください。

3~6歳児に実践してほしい。重要な3つのポイント!

 まだまだ仕上げ磨きが必要な年齢です。1日1回は、パパやママが歯を磨いてあげてください。

3~6歳の子どもたち
3~6歳

歯医者さんを好きになろう

 歯医者さんは楽しいところだと知ってもらいましょう。初めは怖がっても、だんだん上手に一人で座って歯磨きできるようになる子がほとんどです。治療がなければ、歯医者さんが怖くなることはほとんどありません。

乳歯は治療が難しい

 乳歯は詰め物と接着しにくいのです。治療をしても詰め物が外れやすいので、一度治療をするとその後、何度も治療することになってしまいがちです。なので、虫歯にならないように年に4回は磨き残し・虫歯チェックに通院しましょう。

うがいができるようになったらフッ素うがい

 フッ素は歯を強くしてくれます。虫歯から守ってくれるのです。うがいが苦手な2歳まではフッ素ジェル。3歳からはフッ素うがいを推奨しています。

6~12歳児に実践してほしい。重要な3つのポイント!

 6歳になると永久歯が生え始めます。永久歯はおじいちゃんおばあちゃんになっても使う歯です。大切に大切にしましょう。

6~12歳の子どもたち
6~12歳

永久歯の虫歯に注意

 生えたての永久歯は虫歯になりやすい状態です。そして、虫歯の進行も早いのです。虫歯にならないように、パパママの仕上げ磨きも引き続き行いましょう。定期検診を受診して、虫歯ができないように頑張りましょう。シーラントという虫歯予防処置もありますが、当院では推奨しておりません。
⇨シーラントを推奨しない理由

歯ならびを良くするならこの時期に

 6歳になったら歯ならび相談を受診しましょう。この時期までには、歯ならびを良くする準備をしておくと、短期間で抜歯をせずに歯並びを良くできる可能性が高くなります。

必ずフッ素うがい

 虫歯にならないためには、毎日のフッ素うがいが重要です。虫歯ゼロを目指して、寝る前は毎日フッ素うがいを行いましょう。

虫歯予防の方法

 虫歯予防のために、まずは虫歯になる原因を知りましょう。

どうして虫歯になるの?

虫歯は、虫歯菌が糖を分解して歯を溶かすことで作られます。
ならば、①虫歯菌を減らしましょう。
    ②溶けにくい強い歯にしましょう。
そして、食事の取り方を工夫することで、虫歯になる確率はグッと下げる事ができるのです。

①の虫歯菌を減らすには歯みがきが重要です。②の溶けにくい歯にするにはフッ素が重要です。

歯みがきレッスン

 磨いていても、磨き残しがあることはよくあります。人それぞれ、磨き方に癖があるので、同じ場所が磨き残しになってしまうためだと思われます。当院の歯磨き教室では、磨き残しを染め出しして、どこが汚れているかを見てもらいます。上手に磨けるようになるまで練習していきます。

歯磨きレッスン

おうちで使える歯ブラシとフロスのお土産付き。
最後にフッ素塗布まで行います。

歯磨きレッスンのイメージ

1.写真撮影

お口の中の写真と口元の写真を撮影します。

2.歯みがき

いつもおうちで磨いているように、歯を磨いてもらいます。

3.磨き残しチェック

汚れが染まる液を塗って、どこが磨けていないかチェックします。

4.歯みがきレッスン

歯磨きのプロの歯科衛生士さんと歯磨きの練習をしましょう。

5.フッ素塗布

綺麗になった歯に、歯を強くするフッ素を塗り込んでいきます。フッ素塗布後、30分は飲食を控えましょう。

シーラント

 奥歯の溝を埋めて虫歯予防を期待するシーラントという予防法があります。すごく綺麗に磨いた歯の溝を埋めるのであれば、虫歯予防になりますが、少しでも汚れが残った状態で溝を埋めてしまったり、唾液が歯の表面についていてシーラントを歯の接着がうまくいかなかったりすると、中で虫歯菌が歯を溶かしてしまう事があります。気が付かないうちにシーラントの下で虫歯が広がっている歯を何度も見てきた事があるので、当院はシーラントは推奨しておりません。

 シーラントは奥歯の溝を、樹脂で封鎖する虫歯予防処置です。虫歯菌が溝に入り込むのを防ぐ効果があると考えられています。

シーラントのイメージ

 しかしながら、当院は、この処置に消極的です。なぜなら、気づかない間に歯とシーラントの間に隙間ができてしまうことがあるからです。すると、気づかない間にシーラントの下で虫歯が広がってしまうことがあります。

 1つの症例を紹介します。

シーラント悪化1のイメージ

 歯の噛み合わせの溝を埋めてある、白い部分がシーラントです。数十年前に虫歯予防でシーラントを行ったそうです。しみたり、傷んだりなどの自覚症状はありません。シーラント周囲が少し黒ずんで見えたことを説明したところ、除去を希望されました。

シーラント悪化2のイメージ

 シーラントの下では、虫歯が広がっていました。茶色く、柔らかくなってしまっている虫歯を削り取っていきました。

シーラント悪化3のイメージ

 虫歯を取った後は、プラスチックの詰め物で封鎖して経過観察となりました。もう少し進行していたら、歯の神経にまで達していて、1回の治療では済まなかったかもしれません。すごく痛くなってしまっていたかもしれません。

シーラント悪化4のイメージ

 以上のように、一見、虫歯に見えなくても、中では大きな虫歯になってしまっていることがあります。特にまだ生えたばかりの永久歯は、歯の内部が柔らかいため、虫歯が進行しやすいのです。その頃に、シーラントと歯の間に汚れが入り込んでしまうと、今回のように、いつの間にか虫歯が進行してしまうことがあります。

 このような事例は、珍しくはありません。シーラントをしていなければ、小さな虫歯の段階で、溝に穴が空いているのを確認できたかもしれません。早期に治療できた可能性があります。

食事のとり方

 甘いものは虫歯になりやすいということは、誰もが耳にした事があるかと思います。
 糖を虫歯菌が分解するときに出す「酸」が歯を溶かして虫歯を作ります。ということは、
①砂糖の量を減らす
②砂糖がお口の中にいる時間を減らす
ことが虫歯予防につながると考えられます。

①砂糖の量を減らす

 砂糖を虫歯菌が食べると酸を出します。この酸が歯を溶かして虫歯ができるのです。ですので、砂糖の量が減れば、虫歯になりにくくなります。また、キャラメルなどのように歯にくっつきやすい砂糖は虫歯菌のエサになりやすく、アイスのようにすぐに口の中からいなくなる砂糖は比較的虫歯菌のエサになりにくいと考えられます。

②砂糖がお口の中にいる時間を減らす

 常にアメを食べていたら、歯の表面がザラザラになったことはありませんか?長い時間甘いものを食べていると、歯は常に溶ける状態になってしまいます。時間をまとめて一度に食べた方が、お口の中に砂糖がいる時間が短くなります。よって、虫歯のリスクを下げる事ができるのです。

まとめ

 色々考えると難しいので、おやつは1日1回までにしましょう!(3歳までは1日2回まで)

虫歯菌は感染する

 お口の中にいる虫歯菌や歯周病菌は、一緒に食事をしたりすることで感染する事がわかっています。一緒に暮らしているパパやママのお口の中の菌が子供に移ってしまうと、お子さんが虫歯になりやすくなったり、大人になってから歯周病菌が歯周病を発症してしまうかもしれません。
 パパやママのお口の中を綺麗にしておくことが、お子さんの虫歯予防につながります。お子さんだけでなく、家族全員でお子さんの虫歯予防に取り組みましょう!

それでも虫歯になっちゃった

 虫歯治療が必要な場合、いきなり治療することはありません。キャロットタワーのラビット君と一緒に、まずは一人で座る練習から行います。そして徐々にステップアップしていきます。練習の後、治療ができると歯科医師が判断してから虫歯治療が始まります。

三軒茶屋歯科の子どもの治療マップ

再び虫歯にならないための精密な治療

できるだけ痛くない麻酔
 注射が必要な場合、針が痛くないよう歯茎に表面麻酔をしっかりと塗ります。大人の方でも針が刺さったのが分からないことがほとんどです。

虫歯菌や唾液から防御
 唾液や磨き残しの中には虫歯菌がたくさんいます。虫歯を削った部分に虫歯菌がくっついてしまった状態で詰め物をすると、再び虫歯になってしまうリスクが高くなります。また、唾液やお口の中の湿度によって、詰め物の接着が弱くなってしまいます。
 それらを防ぐために、虫歯の治療の時にはお口にゴムをかけたり、特殊なチューブを使って、菌や唾液から歯を守りながら治療をおこなっています。

おうちで使うフッ素の紹介

 下記の商品は当院で購入可能です。

フッ素ジェル

Check up gel(チェックアップジェル)のイメージ

Check up gel(チェックアップジェル)


バナナ味は低濃度なので赤ちゃんから使えます。
必要量は、1回につき爪の先程度。

Child Care(チャイルドケア)のイメージ

Child Care(チャイルドケア)


気分に合わせてパイン・グレープ・ストロベリーミント・アップルミントの4つの味が選べます。
1回の量は、6歳以上で歯ブラシの毛先の半分程度。
3~6歳未満は歯ブラシの毛の1/4程度。

フッ素うがい

Check up (チェックアップ)のイメージ

Check up (チェックアップ)


水と混ぜないで良いことと、常温保存なので洗面所に置いておけます。
ですが、オラブリスよりコストがかかります。

オラブリスのイメージ

オラブリス


コストはなんと月約100円。無理せず続けられます。
デメリットは、専用ボトルに粉と水を混ぜて作ることと、冷蔵庫に保管が必要なこと。