インプラント
インプラント治療は、抜歯になってしまった歯の代わりに、人工の歯を埋める治療です。そもそも、 どうしてその歯は抜歯になってしまったのでしょうか。悪くなってしまった原因を治してからでないと、どんな治療も長持ちしません。
歯が抜けてしまう原因にかみ合わせは大きく関わっていることが分かっています。かみ合わせが悪いままインプラントなどの治療を行うと、後に予期せぬトラブルが起きてしまうこともあります。治療した部位が長持ちするためには、その他の歯や顎関節など、お口の中全体との調和が重要です。
当院では、まず抜歯になってしまった原因を精査します。診断の結果、かみ合わせの調整や矯正治療を先に行ってからインプラントなどの治療を行うコンビネーション治療を提案させていただくことがあります。コンビネーション治療に抵抗のある方は、歯や顎関節を保護するために、夜間のマウスピースの装着をお願いしています。
インプラント治療とは
インプラント治療とは、歯の根ごとなくなってしまったところに人工の根を埋め込む治療です。
自分の歯のように、あるいはそれ以上に噛むことができます。また、周囲の歯を削らずに治療することができます。素材はチタンでできています。チタンはアレルギーになりにくい素材ですので、金属アレルギーの方にも対応可能です。
インプラントのメリット・デメリット
当院では、インプラントは、歯が抜けてしまったところを補うための治療法の一つと考えています。そのため、どの患者さんにもインプラントを含め、考えられる全ての治療法を説明させていただいております。インプラントも矯正も対応可能な、当院だからできる対応です。
メリット
- 周囲の歯を削らない
- 硬いものが噛める
- アレルギーの少ない材料
デメリット
- 保険適用外
→ 被せ物まで含めて1本44万円〜 - 治療期間が長め 2ヶ月以上
- 歯科医の技術が必要
インプラントをした方が良い? その他の選択肢 ブリッジ
ブリッジとは、歯がなくなってしまった部位の両隣の歯をぐるっと削って3本以上の被せ物にする治療です。
ブリッジの土台となる歯がすでに治療されていたり、むし歯がある歯であれば、削ることに抵抗は少ないです。しかし、何も治療がされていない健康な歯を削ってしまわないとならないのであれば、インプラントの方がお口の中を若く保つことができると考えています。
メリット
- 隣の歯を削らない
- 硬いものが噛める
デメリット
- 隣の歯を削る
- 清掃が難しい
- 保険適用外 1本7.5万×3本分〜
- 本数によって対応できないことがある
インプラントをした方が良い? その他の選択肢 矯正
矯正治療で、歯がなくなってしまった部位のスペースを埋めることのできるケースがあります。その場合、歯を抜いた穴が塞がる上に、見た目やかみ合わせまでよくすることができるのです。
状態によっては、歯が抜けたスペースを矯正だけでは埋めることができない場合もあります。親知らずが残っていたり、出っ歯が気になっている人には向いている可能性が高いです。
メリット
- 隣の歯を削らない
- 歯並びが良くなる
- インプラントやブリッジをしないで済む
デメリット
- 約1年半以上と治療期間が長い
- 保険適用外 70万円以上
- 歯のない位置によっては対応できない
- 歯科医の技術が必要
インプラントをした方が良い? その他の選択肢 入れ歯
残っている歯に金属の金具をかけて、ぱちっと留める装置です。食事をすると、入れ歯のピンクの部分の下と歯茎の間に汚れが溜まりますので毎回外して掃除が必要になります。
靴ズレのように歯茎が擦れて痛いことがあります。慣れるまでは何度か調整が必要です。
メリット
- 麻酔が不要
- 安い
デメリット
- 隣の歯を少し削る
- 硬いものは食べづらい
- 見た目が悪い
- 調整が必要
- 素材によっては口臭の原因になる
歯が抜けて放置するとどうなる?
歯が抜けてしまったところを治療せずにいると、そこの隙間を埋めようと周囲の歯が動き出します。
隣りの歯が倒れてきたり、反対の歯が伸びてきたりします。やがては全体のかみ合わせがずれてきてしまうことにもなります。
噛みやすい方ばかりで食事をしていると、アゴがずれてきたり、左右の筋肉量に差が出ることによって、見た目まで変わってしまうことがありますので、何らかの形で早めに治療することを当院では提案しています。
インプラント治療の術式
こちらでは、インプラントの治療の流れを順番に説明していきます。
①診査・診断
現在のお口の状態を診査します。レントゲン撮影・かみ合わせの診査を行います。
②CT撮影・型取り
当院には、被曝量の少ないCTを導入しています。他の医療機関に撮影に行く必要はありません。
③説明
①②で得た情報を元に作成した治療計画を説明します。分からないこと、気になることは何でも聞いてください。
④ガイド作製
手術時に使用する装置です。 正確な位置に施術時間を短縮して埋めることが可能です。お口を長く開けていられない方もご安心ください。
⑤インプラント手術
予定部位にインプラントを埋めます。必要であれば、同時に骨を作ったり、歯茎の移植を行います。
⑥抜糸
手術の10日から2週間後です。
⑦被せ物の作製
手術の2〜6ヶ月間、骨とインプラントが結合するのを待ちます。その後、歯を作り完成です。
⑧定期検診
3〜6ヶ月に1回は定期検診に通われてください。
インプラントの種類 治療費用と治療期間
こちらでは、インプラントの種類ごとに治療費用と治療期間を説明していきます。
例1:奥歯にインプラントを1本埋めた場合
CT撮影料:15,000円(同部位の2回目以降は無料)
ガイド作製料:30,000円
インプラント体:240,000円
スクリュー:25,000円
被せ物(ジルコニア):130,000円
合計:44万円(税抜き)
治療期間:約2〜3ヶ月
例2:3本歯がない所にインプラントのブリッジを作った場合
CT撮影料:15,000円(同部位の2回目以降は無料)
ガイド作製料:30,000円
インプラント体:240,000円×2本分
スクリュー:25,000円×2本分
被せ物(ジルコニア):130,000円×3本分
合計:96.5万円(税抜き)
治療期間:約2〜3ヶ月
例3:歯茎や骨の移植が必要な前歯1本のインプラントの場合
CT撮影料:15,000円(同部位の2回目以降は無料)
ガイド作製料:30,000円
インプラント体:240,000円
骨の造成:30,000円
歯茎の移植:70,000円(2回分)
スクリュー:25,000円
仮り歯:40,000円
被せ物(ジルコニア•セラミック):150,000円
合計:60万円(税抜き)
治療期間:約6〜9ヶ月
上記は1例です。治療内容によって治療費・期間は異なります。その他の治療費はこちらから。