かみ合わせ
抜歯の原因の1位は歯周病、2位は虫歯、3位は破折という結果があります。これら全てに、かみ合わせが大きく関わっています。かみ合わせが安定していれば、歯周病は進行しにくい(*1:)ことがわかってきています。詰め物が取れにくくなるため、虫歯の再発を防ぐこともできます。
そのため、当院は、かみ合わせは歯科治療の柱だと考えています。
(公財)8020推進財団「第2回 永久歯の抜歯原因調査報告書」8020推進財団; 2018.
以前はむし歯や歯周病が歯を失う2大原因でした。
歯を大切にする人が増えた結果、むし歯や歯周病で歯を失う人は減少しています。その分増えてきたのが、「破折」です。歯に強い力が加わることにより、歯が割れてしまって抜歯になってしまうのです。
かみ合わせが悪いと一本の歯のみに強い力が加わって歯が割れてしまうことがあります。むし歯や歯周病の進行を早めてしまうことも分かってきています。
むし歯になったところだけを治療することを続けていると、かみ合わせが変わってしまい、他の歯が悪くなってしまったり、顎関節症になってしまうこともあります。かみ合わせを安定させることはとても大切なことだと考えています。
このような症状はありますか?
下のチェックに1つでも当てはまる方は噛み合わせの調整が必要な可能性があります。
これ以上悪くなってしまう前に、ご相談ください。
- 冷たいものがしみる
- 噛むと痛いことがある
- 詰め物がよくとれる
- どこで噛んだら良いかわからない
- 磨いているのに虫歯になった
- 入れ歯が合わない
- 磨いているのに歯周病になった
- くいしばりがある
- 噛みづらい
- アゴがカクカクなる
- 顔の形が変わってきた
- 歯ぎしりをしている
かみ合わせが悪い場合
かみ合わせが悪くても、すぐには症状は見らないことがほとんどです。始めはかみ合わせがよく感じていても、いろいろなところを徐々に治療していくことで、だんだんずれてしまうことがあります。
アゴをずらしてしまう
顔立ちが変わることも
噛み合わせのズレが、顔の左右非対称につながってしまうこともあります。銀歯のような歯よりも柔らかい材料はすり減ってしまうことで、始めはピタリと噛み合わせがあっていたとしても、かみ合わせが次第にずれてきてしまうことがあります。かみ合わせのためには、硬くて強度のある材料を使用することを推奨しています。
次第に筋肉や歯や顎関節に症状が出てくることも
かみ合わせがずれていると、次第に筋肉や歯や顎関節に症状が出てきます。
どこに症状が現れるかは人それぞれです。
筋:筋肉(エラなど)が発達する、肩こり・頭痛などの筋肉の痛み
歯:歯がすり減る・しみる・欠ける・痛む・動く・割れる・詰めたものが取れる
顎関節:口の開閉時の痛み、口が開かない
心当たりのある方はご相談ください。
どのように治療するか
まずは、かみ合わせ治療用のマウスピースを作成します。
アゴの関節のズレを正して、健全な状態で噛めるような状態をマウスピースで再現していきます。この健全なアゴの位置の探し方はドーソンテクニックと呼ばれ、誰もができるわけではありません。
マウスピースを何度か調整し、かみ合わせが安定してきたら、その位置で噛むことができるようにかみ合わせを整えていきます。
三軒茶屋歯科の治療の特徴
かみ合わせは歯科治療の柱だと考えています。
かみ合わせが安定していれば、歯周病は進行しにくい(*1)ことがわかってきています。詰め物も長持ちすると考えられます。
院長はアメリカで2万人以上の歯科医師が習得している噛み合わせの考え方を習得しています。
それは『ドーソンの咬合理論』という考え方で、ドーソン先生の著書であるFunctional Occlusion From TMJ to Smile Designsは13か国で翻訳・出版されています。それだけ世界中の歯科医師に認知され、推奨されている咬合理論ですが、日本で習得している歯科医師はまだ少ないのが現状です。
あなたの口腔内を健全な状態にするために、当院はドーソンの咬合理論やロスフィロソフィーをもとに、治療を進めていきます。噛み合わせの考え方は医師によって様々です。ドーソンの咬合理論が他と違って素晴らしいところは、噛み合わせと見た目の美しさの両方を兼ね備えているところ、下顎が最も安定すると言われている中心位の再現に優れているところです。
ずれのない顎関節
リラックスした筋肉
良い噛み合わせ
これらが全て均衡を取れていることが噛み合わせをよくするためにはとても重要だと考えています。
三軒茶屋歯科の治療期間
治療期間はかみ合わせの症状にもよりますが、マウスピースの調整は平均して2ヶ月ほどかかります。その後かみ合わせを整えていく場合は、本数にもよりますが1ヶ月から半年ほどのお時間を頂戴します。
かみ合わせ治療の料金
マウスピースの作成は、健康保険を適用しております。
その後、噛み合わせの治療をせずに経過観察を行う場合は、定期的なマウスピースの調整が必要です。定期検診・歯石取りの時にご持参ください。
ご予算に合わせた治療が可能です。
マウスピースでかみ合わせが安定した後に、かみ合わせを整えていく時に必要な詰め物は、強度のある、適合の良い詰め物を使用する必要がありますので、基本的には自費診療となっております。
かみ合わせにお悩みの方は、三軒茶屋歯科へ一度ご相談ください。