子ども歯の矯正

 院長も家では、1児の母をしています。院長が中学生の頃、自身のアゴが小さかったために歯並びが悪くなっていました。そのため、歯を抜いて矯正した過去があります。
 我が子の歯は抜歯したくない!という思いから、勉強に熱が入りました。一緒にお子さんの歯並びが良くなるように頑張りましょう。

子どもの笑顔

子どもの歯ならび治療の特徴

 当院の子どもの矯正治療は、歯ならびが悪くなってしまった原因を探し、自分の力で歯ならびを良くすることを目標としています。

歯並びが悪くなった原因を探そう

歯並びが悪くなった原因を探そう!

 歯ならびは、遺伝的傾向もありますが、生活習慣の見直しで歯ならびを変えることができるのです。

よく噛んで食べてるかな

よく噛んで食べてるかな?

鼻呼吸できてるかな

鼻呼吸できてるかな?

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歯並びが悪くなった原因を探そう!

 この他にも、歯ならびに悪影響を与えてしまう因子はたくさんあります。
例えば、椅子の座り方も歯ならびに影響を与える可能性があるのです。

 これについては院長が執筆しました『歯ならび育児』をご覧いただければと思います。
 Instagram@歯ならび育児では抜粋した内容がご覧いただけます。

歯ならび育児
歯ならび育児

 悪くなった原因を治さないと、歯ならび矯正をしても後戻りしやすくなってしまいます。

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自分の力で治せば、後戻りしにくい。

 早期であれば、原因を突き止め、日々の自宅でのトレーニングだけで歯ならびを良くすることも可能です。お子さんによって、トレーニングの内容は異なります。当院では、まず診査・診断を行い、その結果から、トレーニングプログラムを作成し、一緒に練習していきます。

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僕専用のトレーニングを作ってくれるよ。
おうちでできるんだ♪

歯ならび育児の開始時期

 自宅でのトレーニングはいつから開始すると良いのでしょう?

 答えは生まれた時から。授乳の仕方も後の歯ならびに影響を及ぼすことがわかっているのです。歯ならびにとって良いこと、悪いこと、知っておいて損はありません。早めに自宅でできる歯ならび育児法を知っていただきたいと思います。

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早ければ早いほど良い。

 子どもの歯ならびを考える会では、自分の力で歯ならびをよくすることを推奨しています。
 ですが、遺伝の影響が強かったり、トレーニングだけでは歯ならびが悪くなってしまいそうなこともあります。その場合は、装置を使ってお手伝いをさせてもらうことがあります。

装置を使う目的

 装置を使うことで、歯の並ぶスペースを大きくしていきます。この治療を1期治療と言います。本来はトレーニングだけで歯の並ぶスペースを作れるとよいのですが、上アゴは8歳までに約80%の成長を終えることが分っています。のんびり待っているとお子さんの成長期が終わってしまうのです。

永久歯に変わりはじめました。

 成長率の高い8歳までに上アゴの歯のならぶスペースの不足を取り戻すため、「子どもの歯ならびを考える会」ではトレーニングを行ったけれども歯ならびが悪くなってしまいそうなお子さんには、装置を用いて成長のお手伝いをすることを推奨しています。

1期治療開始

その期間は半年から2年ほどが目安です。

 1期治療は歯の並ぶスペースを作る治療です。
 歯が並ぶくらいアゴが成長すると、鼻通りが良くなります。口呼吸でなく、鼻呼吸で生活することは、健康面においてもたくさんのメリットがあることが分かっています。

矯正装置の種類

矯正装置の種類の説明をしていきます。

拡大床

 ネジを1週間に1巻きして、歯の並ぶスペースを広げていきます。取り外し式の装置です。横に広げることがほとんどですが、前方に広げることもできます。ネジを巻き切るのに約半年かかり、6mmのスペースが獲得できます。6mm以上拡大が必要な場合は2つ目の装置が必要です。
 人からはあまり見えませんので、矯正しているとは気づかれにくいです。話しにくいので、音楽の時間などは外しておきます。
 ピンクの部分が歯茎に当たって痛い場合があります。その時は、当院で調整しますので、それまではネジを少し巻き戻して使っていていただければ問題ありません。

拡大床のイメージ

急速拡大装置

 歯の生えるスペースが著しく足りない場合、年齢的に早く拡大を行わないとならない場合に使用する装置です。拡大床と異なり、固定式の装置です。違和感が大きいように見えますが、ほとんどのお子さんはすぐに慣れています。歯に固定するので歯茎が痛くなることもありません。装着し忘れることもないです。
 ネジは1日に1巻きしますので、拡大床の7倍の速度でスペースが広がります。清掃しにくいので、ご両親の仕上げ磨きが必須です。

急速拡大装置のイメージ

閉鎖型装置

 歯の生えるスペースが足りた後、歯ならびを整えていく装置です。少しだけ歯のガタガタを揃えたり、歯の隙間を閉じたりすることが可能です。
 リテーナー(後戻り防止装置)としても使用します。
 取り外し式の装置です。ネジがついていないので、上の2つの装置よりも安価です。

装置を使う時期

 6歳前後で奥歯に永久歯が生えてきます。その後、前歯が生え変わります。小学校の1,2年生の時期です。当院では、
 ・お子さんが理解のできる年頃
 ・家にいる時間が長い
 ・第2次成長期前
 ・奥の乳歯が生え変わる前
という理由から、この時期に装置を使うことを推奨しています。

子どもの時に矯正をするメリット

 子どもの時に矯正をするメリットは多いです。このことを知る機会になれば嬉しいです。

虫歯になりにくい

 6歳頃から生え始める永久歯は、大人になってからも使いつづける歯です。
 生えるスペースが足りず、ガタガタに生えてしまうと、磨きにくくて虫歯になってしまうリスクが高くなります。すると、将来歯周病になる可能性も高くなります。歯並びやかみ合わせが悪いと、歯はダメージを受けやすく、虫歯や歯周病の進行を早めてしまう可能性があります。
 永久歯かダメになってしまうと、差し歯やインプラントや入れ歯といった治療が必要になってしまいます。自分の歯のように噛めると言われているインプラントや入れ歯も天然の自分の歯には勝りません。そして、これらの治療の度に費用がかさんてでしまいます。
 子供のうちに歯並びを良くしておくことは、生涯のトータルで考えると治療費の面でも、安く抑えられる可能性が高いというメリットがあります。

歯ならびは健康状態にも関係する

 また、歯並びは口の中の問題だけでなく、全身に影響を及ぼすことがわかっています。例えば、無呼吸症候群やいびきをかく人は、睡眠の質の低下により様々な病気を誘発する可能性があると言われています。それは、歯並びの悪い人に多くみられるのです。歯並びの良し悪しには舌の力が大きく関係するのですが、この舌の力は無呼吸症候群やいびきとも大きく関わりがあります。(→詳しくは「歯ならび育児」P52)*1
 みなさんに知っていただきたいのは、歯並びは日々の生活習慣に左右されるということです。(*6.8.9)
 遺伝的な要素もありますが、歯並びが良くなるよう日々気をつけて生活することで、良い歯並びへと誘導することができます。
 お子さんの歯が”きれいに並んでほしい”と思いませんか?
 お子さんの素敵な笑顔のために一緒に頑張りませんか?
 お子さんのお口の環境を良い状態に育ててあげることは、この時期しかできない最高のプレゼントだと私は思います。
 まずは相談から。お待ちしております。